これは論文発表用に依頼を受けて制作したモーショングラフィックス(略MG)です。コンテンツの内容は東日本大震災で大きな被害を受けた平野部に向けて将来の津波発生時に避難可能なシェルターの建設と、その建設資金の調達方法をまとめものです。動画の使われ方とはプレゼン前に概要としてこの3分程度の動画を見せることで論文内容の理解度を深めること、そして何より聴衆の心をガチッと掴むことでした。
制作の手順は、数十ページに及ぶ論文をまずはとにかくシンプルなグラフィックへの落とし込みます。数百文字にも及ぶ説明が数秒の動画に変換される作業はこの仕事の醍醐味かもしれません。モーションさせることで、静止画より比較ならないほど意味と情報量がうまれます。
インフォグラフィック的な数字の表現、津波のシーンが生々しくならないように表現できたことなど、MGの特性を最大限に発揮できた動画になってます。
プレゼント言えばパワーポイントですが、個人的にはデザイン的にもスタイルもあまり洗練されているとは思いません(言い過ぎかな??)。次世代のポスト・パワーポイントとして、MGがプレゼン発表の主流になる世界を想像しています。MGを組み込んだプレゼンアプリを開発、さらにジェスチャーコントロールと組み合わせれば面白いことができそうでワクワクしますね。
実際のプレゼンの様子 |